近年、歯ぎしりや食いしばり、また、それらからくる首こり肩こり偏頭痛でお悩みの方が多くいらっしゃいます。その原因の1つに無意識で食いしばっていたり、眠っている最中に歯ぎしり食いしばりをしていて、朝起きたときに顎が疲れているなど、顎や口腔周囲筋の過緊張が挙げられます。また、歯ぎしり・食いしばりで歯周病が悪化したり、歯にヒビが入って虫歯になられたり、歯や歯根が折れたりする方も増えてきました。歯科におけるボツリヌス治療はこれらの原因である顎の筋肉(咬筋)の緊張を和らげる治療です。
ボツリヌス治療は、これまで斜視、斜頸、顔面麻痺、多汗症、眼瞼攣縮、脳梗塞・脳卒中・脊髄損傷後の痙縮、美容診療におけるシワ取り、など様々な分野の治療に用いられている薬剤で、安全性も確立されています。
ボツリヌス菌が作り出すタンパク質を注射することにより、神経末端の組織の作用を抑制し、神経から筋肉への命令伝達を阻害することにより、異常な筋肉運動を和らげて効果を発揮します。
当院では保険適応のマウスピースによる治療と合わせて行なっております。お悩みの方はぜひ一度ご相談ください。